低用量ピル(OC)とは
ピルとは、経口避妊薬のことです。
世界的には避妊法として広く用いられており、1日1回内服していただくことで、非常に高い避妊効果を得られます。
確実に妊娠を避けたいのであれば、低用量ピルの使用をおすすめいたします。
ピルの働き
ピルは1日1回内服することによって、以下のような作用で妊娠を防ぎます。
⒈ 排卵が起こらない
⒉ 子宮内膜の増殖を抑え、着床できない環境をつくる
⒊ 子宮頚管の粘液を変化させ、精子の侵入を防ぐ
ピルには、避妊以外にもさまざまな効果があり、ピルをうまく使用することで快適な生活を送ることができます。
【ピルによる避妊以外の効果】
- 生理痛の改善
- 生理周期の安定
- 生理周期のコントロール
- 月経前症候群(PMS)の改善
- 子宮内膜症の症状の改善
- ニキビの改善
ピルの副作用
一般に、内服開始後2週間ほどくらいまで、頭痛や倦怠感、軽い吐き気が現れたり、軽度の不正性器出血が見られたりしますが、ほとんど場合これらの副作用に危険はなく、次第にこれらの症状はなくなっていきます。
長期に渡ってこれらの症状が改善しない場合にはご相談ください。
注意しなくてはならないのは、血栓症のリスクですが、当院では慎重な処方をいたしますのでご安心ください。
万が一、以下のような症状が現れた場合にはご連絡ください。
- 強い腹痛
- 急激な胸痛や息切れ
- 強い頭痛
- 目のかすみ、物が二重に見える
- 片足だけに起こるむくみや痛み
- ろれつが回らない
- 身体の片側だけの痛みや脱力感
当院で行うこと
当院では以下のピルを取り扱っています。
■ マーベロン28
■ ファボワール28
■ アンジュ28
■ トリキュラー
※1シート:約28日分
※保険適用のピル(ヤーズ、ヤーズフレックスなど)も処方しておりますが、避妊目的のピルではありません。患者様の目的にあったピルを処方させていただいておりますので、医師にご相談ください。
処方の受け方
- 初診時および半年ごとに医師の診察
- それ以外の処方時は看護師による問診と血圧測定
気になることがあれば、ぜひご相談ください。
※保険適用のピル処方には、毎回医師の診察が必要になります。
【以下のような方は、ピルの処方をお断りしています】
- 前兆を伴う偏頭痛がある方
- 45歳以上の方
- 高血圧や糖尿病などの病気がある方
- たばこ(10本以上/日)を吸う方
- 肥満(BMI 30以上)の方
- 妊娠中または妊娠している可能性のある方
- 授乳中の方
ピルの処方にかかる費用
初診時 | 初診料 + ピル1シート ¥2,750 |
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再診時 | 再診料 + ピル1シート ¥2,750 × 枚数 |
看護師の問診時 | ピルの料金のみ |
※最初の3ヶ月は1シートごとの処方。以後は、最大6シートごとの処方が可能です。
ピルの使用について
ピルは処方された通りに内服していただかなくては、効果が得られません。
ピルには説明書が付属しており、こちらをよく読んでから使用を始めてください。
不明な点や、不安や心配なことがありましたらお気軽にお尋ねください。
【ピルの飲み方】
21日型:
21日間毎日同じ時間にピル1錠を内服していただき、新しいシートのピルを飲み始めるまでに7日間空けていただきます。この間に生理が起こります。
28日型:
28日間毎日同じ時間にピル1錠を内服していただきます。シートに入っているピルを全て飲み終えましたら、翌日から新しいシートのピルを飲み始めてください。シートの最後の7日分のピルを飲んでいただく間に生理が起こります。
【飲み忘れてしまったら】
1錠(1日)だけ飲み忘れてしまった場合には、思い出されたときにすぐに飲むようにしてください。 その日に飲むピルは、通常の時間に内服してください。
2錠以上飲み忘れてしまった場合には、ピルの内服を中止して新たにやり直すことになります。 それまでの間は、異なる避妊法を実施してください。