昨年11月より急遽、病気療養に入らせていただきましたが、5月より少しずつではありますが診療に復帰させていただきます。急な休診により患者様へはご心配およびご迷惑をおかけいたしました。5−6月は月曜日の午後のみ予約制で診療を再開させていただきます。徐々に予約数を増やし元の診療体制に戻す予定ではありますが、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

昨年、10月にピンクリボン月間のお知らせをし、私も乳がん検診を受け乳がんが発覚しました。治療が可能な段階でしたので急いで準備をし11月より治療を開始しました。乳がんは早期で見つかると予後が決して悪い病気ではありませんが、治療は長く続きます。早期であっても抗がん剤、手術、放射線治療などの3大治療の後に長期間のホルモン剤などの治療が必要となることがあります。極初期であれば手術のみで経過観察になることもあります。私も今回、一通りの治療・副作用を経験しました。まだこれから始まる治療もあります。今までもがん診療には携わってきましたが、今後はまた違った視点で患者さんへ寄り添う診療をご提供していければと考えています。

私はスタッフや患者さんのご協力の元、社会復帰をすることができましたが、今回検診の重要性を身に染みて感じました。定期的な検診を受けることでがんになることを防ぐことはできませんが治療が可能な段階で見つけることができます。乳がん・子宮頚がんは検診により早期発見・治療が可能な病気です。機会を逃さず検診を受けていただくことをお勧めいたします。

2022年度多摩市検診が5月より開始になります。多摩市は検診期間が長く、ほぼ1年を通して検査を受けられます（4月のみ検診はありません）。年度内にお誕生日が来て偶数年になる方で子宮頚がん検診は20歳から、乳がんは40歳からが対象となります。スタート時の5月と終わり頃の3月は混雑をする傾向にあります。乳がん検診は予約制になっていますので余裕を持って検査を受けてください。

乳房のしこりや血性分泌物、不正性器出血など気になる症状がある時には放置せず受診をお勧めいたします。当院では女性特有の不安な気持ちや症状に寄り添い、多くの女性が受診しやすい環境作りに今後も努めていきます。院長ブログでも様々な情報をご提供していきますのでよろしくお願いいたします。