もうすぐ年末年始の休暇ですね。今年はコロナとのお付き合いも大分様変わりし、お休みに旅行に行かれる方も多いようです。
年末年始の休暇が終わると本格的な受験シーズンも到来します。私のころはセンター試験と言っていましたが、すぐに共通試験がありますね。昔と違って内容も大分変ったと聞いています。
さて、旅行・受験どちらにも生理日が重なるとげんなりしてしまいます。生理痛がひどい方はなおさらです。私は受験のころ、生理日変更なんてことが出来ることを知りませんでした。幸い、生理痛も受験のころには大分楽になって来ていましたが受験日に生理が重なると、トイレも気にしないといけないしいやだなと思った記憶があります。
旅行や受験が近づくと生理日変更を希望される方が多くいらっしゃいます。
生理日変更には3種類あります。
①前方移動:イベントとぶつかりそうな生理を早めに起こす。予定している生理の前の生理終わりかけから薬を飲む必要があるため直前のご相談では間に合わないことがあります。ただし、イベント期間中に薬を飲む必要がないので薬の副作用が心配な方、前々から予定がわかっている方にお勧めです。
②後方移動:イベントとぶつかりそうな生理を後ろにずらす。予定している生理の少し前からイベントが終了するまで薬を飲みます。直前でのご相談の場合にはこちら一択になります。来そうな生理を薬で止めているため次に来る月経が少し重くなる場合もあります。比較的直前でも対応は可能な方法ですが、予定している月経の5日前くらいからの内服が望ましいためあまり直前でのご相談の場合には対応ができない場合もあります。
内服していただくお薬は中用量ピルというものでホルモン量が少し多めです。①でも②でも長期間月経をずらしたいというご希望にはあまりお勧めできません。
③長期的に生理をずらしたい場合:前もって低用量ピルを飲んでおくことをお勧めいたします。最初の1-2か月は不正出血が起きやすいため数か月前からの内服がいいでしょう。
予定の大分前にご相談にいらしていただく場合がありますが、生理日がずれてしまうこともあります。予定の前の生理中にご相談いただくと①②のいずれかでご案内が可能です。
ご自身の予定やずらしたい期間に合わせてご相談をしてください。