・40歳以降
・肥満傾向(BMI25以上)
・前兆がある片頭痛がある
・喫煙習慣がある
・血栓症の心配がある
上記の方は安全に低用量ピルを使用することは出来ません。
該当する方で避妊を希望される場合は、ミレーナ(子宮内黄体ホルモン放出システム)をお勧めしていました。ミレーナは挿入時に痛みを伴うことがあり希望されても挿入することができない場合があります。
ミレーナが挿入できないかつ上記の点に該当する場合は、コンドーム等による避妊方法をとっていただくかミニピルを内服していただくことになります。
ミニピルは日本未承認薬しかありませんでした。
輸入販売されている場合もありますが未承認薬による健康被害が発生した場合、医薬品副作用被害救済制度の対象外となるため、救済措置を受けることができません。
6/30に日本で初めて承認されたミニピルが販売開始となります。
スリンダ錠28が日本で初めて承認販売されることになりました。
エストロゲンを含まない経口避妊薬であり、血栓症のリスクが少ないため40歳以降でも、肥満傾向があっても、喫煙習慣があっても、前兆がある片頭痛があっても内服することが可能です。
内服方法は低用量ピルと同じように1日1回 24日間ホルモン剤が入っており4日間偽薬があるタイプです。4日間の偽薬の部分で消退出血(偽月経)が来るようになっています。
ミニピルは排卵抑制を起こし、子宮内膜を薄くし着床障害を起こし、オリモノの粘度を上げ精子の侵入を防ぐことにより高い避妊効果を発揮します。
子宮内膜が薄くなるため消退出血が起きない方もいます。
子宮内膜はエストロゲンとプロゲステロンで安定化するのですが、ミニピルはプロゲステロン単体のお薬のため不安定な部分もあり不正出血をしやすい特徴があります。
処方に際しては初回および年1回の頻度で子宮・卵巣に異常がないことを確認させていただきます。(会社の健診等で受けた結果があればご持参ください。不足している項目のみ検査を致します)
費用について
初回は1シートのみの処方となりますが、子宮卵巣に異常がないことを確認できれば最大1年分の処方を致します。(自費のお薬のため処方制限がありません)
お薬代は3500円(税込)/1シートです。